富士市・植松博文さん、春美さん、亮さん、郁美さん、巧くん(11)、功くん(9)、司くん(7)、めいちゃん
カラフルな観覧車と富士山。唯一無二の景色の中でみかん畑を営むのが富士植松農園だ。著しく農家が減少する富士川エリアで、地域の農業を守り続けている。
かつてはみかん農家がひしめき合ったエリアだが、高齢で畑を離れる農家が続出。「続けられないからやってほしい」と頼まれ、借り受けるうちに畑の広さは約10年で3倍に。今は次世代の作業効率が上がるよう古い木を抜き、苗木をきれいに配置しながら、順に植えている。


同園のこだわりの一つが、ミミズが生息するふかふかの土だ。畑に地元産のわらを敷き詰め、草が生えにくくしている。除草剤は使用回数を抑え、有機肥料をまき、農薬は通常の半分程度に。こうして30年以上地道に続けてきたことが、おいしいみかん作りの土台を築いている。

取材中も終始、明るい笑い声に包まれていた植松家。博文さんは大の愛妻家で、春美さんも穏やかな笑顔を絶やさない。会社員の亮さんは週末になると手伝い、 〝ムードメーカーの嫁〟こと郁美さんは畑仕事を覚えながら農園のSNSも担当。元気いっぱいの3兄弟たちは、畑を駆け巡るだけでなく、しっかりと手伝いもする。家族みんなが協力する植松家。畑にはやさしさがいっぱいあふれていた。

土蔵で眠る
植松家には、収穫したみかんをもっとおいしく変える“秘密の蔵”がある。先代から伝わる築100年近い土蔵だ。そばを流れる山水と自然の風の働きにより、温度は10度、湿度は70%に保たれる。青島みかんは2~3週間、寿太郎みかんは2ヶ月ほどこの蔵で寝かせると、シワシワにならない程度にほどよく水分が抜け、甘さが増すという。人の手で一つひとつ大切にせいろに詰めて並べていくそうだ。





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富士植松農園
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※内容は2026年1月10日時点の情報です。



