知柄漁港・第八東海丸 船長 尾崎行保さん
蒲郡市形原町・山本水産 代表 山本大輔さん
町が静かに眠る早朝3時。三河湾に面した蒲郡市の知柄漁港では、セリに向けて準備の真っ最中! 船から次々魚が水揚げされ、トロ箱を埋めていく。小さいながらも、エメラルドグリーンのキラリとした目で存在感を放つのが、旬を迎えた「メヒカリ」だ。

この日、メヒカリ漁を行う深海船の『第八東海丸』は3日ぶりの帰港。仲買人も「こんなに揚がるのは今シーズン初めて!」と驚くほどの豊漁だ。船長の尾崎さんは、セリの直前まで氷や水をかけて動き回り、嬉しい悲鳴状態だ。


市内の海産物店『山本水産』では、こうして港で水揚げされたばかりの地魚をセリ落とし、鮮魚や加工品にして販売を行う。冷凍原料は使用せず、仕入れたら職人が一匹ずつ手早く下処理。大きなメヒカリは開いて干物にするほか、唐揚げ用に衣をつけて急速冷凍する。店頭では揚げたてのメヒカリ唐揚げをカップに入れて販売しており、これが大好評! 「骨が気にならず、丸ごといけます。家庭ではこれを南蛮漬けにしてもおいしい。蒲郡では、ポテトフライよりもメヒカリフライが好きっていう子も多いんですよ」と代表の山本大輔さん。
どうめ~魚No.1!
蒲郡市民による「どうめ~さかな総選挙」で、トップの座に輝いたのがメヒカリ。その他、タコ、ムツ、アカザエビ、フグ、ニギス、キンメダイなどが「深海魚10選」に選ばれた。三河湾は栄養豊富で、脂の乗った魚が集まる絶好の漁場。蒲郡市の2018年データによると、他の漁場に比べて栄養素やうま味成分の数値が圧倒的に高かったそう! おいしさには理由があるんですね。



▼ここで買えます
味のヤマスイ 山本水産
蒲郡市形原町港町151
☎0533-57-1155
営/9:00〜14:30 無休
Webサイト
※内容は2025年1月10日時点の情報です。
知柄漁港の水揚げ風景














