イカ界不動の王様/アオリイカ

みえ四季の魚

■漁獲時期/通年
■主な漁法/定置網など
■主な産地/県内沿岸域

 最も美味とされ、高級イカの中でも不動の地位を誇るイカの王様といえば、アオリイカ。胴の周りの大きなヒレと、目の上の鮮やかなエメラルドグリーンが特徴で、体の透明感が極めて高い美しいイカです。

新鮮なアオリイカほど身が透き通っている

 アオリイカは、別名「モイカ」と呼ばれており、5月から9月ごろにかけて、沿岸域の藻場で卵を産みます。産卵後1ヶ月程度で孵化した稚イカは、みるみるうちに成長し、1㎏を優に超える大きさにまでなる個体もいます。寿命は1年と短く、成長が早いのが特徴です。

 近年、水温の上昇などをはじめとする環境の変化により、アオリイカが産卵するための藻場が減少しており、アオリイカ資源への影響が危惧されています。そこで、県内各地では、「産卵床」と呼ばれる間伐材を利用した人工の産卵場を作る活動が進められており、地域でアオリイカの資源を守っています。

 三重県内では、アオリイカは主に定置網で漁獲されており、現場の漁師さんによると、旬は、餌をたくさん食べる秋ごろと産卵前の春ごろとのことです。釣りの対象種としても人気があり、エギ(餌木)と呼ばれる疑似餌を使って行う「エギング」は、多くの釣りファンに親しまれています。

 これから旬を迎えるアオリイカは、イカの王様と呼ばれるだけあって旨味が非常に強く、その厚い身は、寝かせるとねっとり柔らかな食感となり、口の中で甘みが溶け出します。刺身、寿司、天ぷらなど、どのような料理でも極上の味わいを楽しむことができます。定置網漁業が盛んな県南部地域では、飲食店やスーパーマーケットなど、アオリイカを取り扱っている店舗が多いので、是非、足を運んでみてはいかがでしょうか。

その1:アオリイカは視力良好!
 アオリイカのよく発達した大きな眼は、ヒトと同じ基本構造をもつ「カメラ眼」で、視力も0.5程度あると言われており、0.1~0.2程度と言われている沿岸の魚類に比べて著しく優れています。視力検査をすると、真ん中の段ぐらいまでは見えるね!

その2:アオリイカは、3種類いる!?
 これまで、アオリイカは1種だけだと思われていましたが、別種レベルに異なる3つの種がいることが分かりました。まだ標準和名は決まっていないので便 宜上、アカイカ、シロイカ、クアイカと呼ばれています。ちなみに、三重県は、「シロイカ」と呼ばれる種が多く水揚げされているんだよ!


※内容は2024年10月10日時点の情報です。

三重県農林水産部水産振興課
津市広明町13番地 ☎059-224-2515


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