浜松市・サトウミユキさん
晩秋の空に向かって青々と高くそびえるさとうきび。3メートル近くある背丈をそよ風に預け、「ざわわ、ざわわ」とまさに歌の通りに葉擦れの音を立てていた。まるでさとうきびがおしゃべりをしているかのよう。園主のサトウミユキさんは、「さとうきびに元気をもらっているんです」と微笑む。「虫に食われてもびくともせず、上に向かってすくすく育ってくれる。見ていると気分が上がります」

生まれ育った浜松でサトウさんが栽培を始めたのは7年前。農業とは縁遠い暮らしをしてきたが、食や原材料に関心があり、たまたま砂糖の作り方を調べたことがきっかけだった。「お砂糖が自分の手で作れる!という大発見をして、一から作ってみたくなったんです。『農業を始めたい』というより『お砂糖を作りたい』からでした」

ネット上に育て方の資料や文献はあったが、どれも沖縄の気候に合わせたものだった。秋以降に冷え込む浜松では同じやり方が通じず、試行錯誤で育てるうちに土地に合った育て方が見えてきたという。「浜松はぐっと冷え込むので糖度も上がりやすいですし、病害虫の被害も少なくて農薬も化学肥料も使わずに育てられます。意外にも沖縄より育てやすいんですよ」

冬の作物
さとうきびといえば夏をイメージする人も多いかもしれないが、11~12月に収穫する冬の作物。寒くなって下葉が枯れ、寒暖差や乾燥などで糖度が十分高まった頃に旬を迎える。サトウさんが作るのは、一般的な砂糖とは異なる瓶入りのクリーム。口に含むと奥深くてやさしい甘みが広がる。「はちみつやメープルとは違う、繊細な自然の甘みを小さいお子さんにも味わってもらいたいです」とサトウさん。ヨーグルトとの相性も◎。

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https://mynoblesugar.stores.jp
■さとうきびクリーム(プレーン) 1,825円
※1歳未満は食べられません
■さとうきびシロップ 1,620円
※内容は2026年1月10日時点の情報です。



