雨の日だって笑顔あふれる!夫婦二人三脚でシジミ漁/伊藤翔太さん、有菜さん

みえ四季の魚
赤須賀漁協

 朝6時半過ぎ。たくさんのシジミを乗せた船がぞくぞくと帰港する。木曽三川河口域は、淡水と伊勢湾からの海水が混じる汽水域で、県内有数のシジミの産地。川と海の恵みをたっぷり受けたシジミは別名「川の黒ダイヤ」とも呼ばれ、栄養満点だ!

赤須賀漁港の水揚げ風景

 漁の日は朝5時過ぎに出港、シジミは「チャンチャン」と呼ばれる漁具を船から川におろし、船を操縦しながら川底をひっかいて漁をする。現在赤須賀漁協では20代から80代まで約60名の漁師さんがシジミ・はまぐり漁に精を出す。その中の一人、翔太さんは漁師歴約15年。有菜さんも平日は陸上での選別作業、日曜には翔太さんと共に船に乗って漁に出る。高校生と小学生のお子さんを子育てしつつ、漁の日は夫婦そろって朝4時起き。苦労もあるが、常にポジティブ思考で乗り越える。

 令和3年には年間80トンにまで激減したシジミの漁獲量だったが、昨年は約450トンにまで回復。「獲れない時期は大変やったけど、自分がやりたい仕事をやれているから」とうなずく翔太さん。若手漁師を中心に、小学生向けの社会見学などにも対応、赤須賀漁協を支えている。

 小さなシジミは船上で川へ戻し、帰港したらふるいを使ってゴミや石などを選別。さらに人の手で不要なものを取り除き、ネットに入れてセリを待つ。

有菜さんとばあば、お手伝いさんで選り分ける。
赤須賀漁港のシジミのセリ

赤須賀漁協の独特な入札

▼ここで食べられます

赤須賀定食2,200円

食堂はまかぜ
桑名市赤須賀86-21 はまぐりぷらざ2F
☎0594-22-6010 営/11:00~13:30 休/火曜日

 「食堂はまかぜ」では、地物のシジミやはまぐりをふんだんに使った料理が評判だ。「赤須賀定食」はシジミの味噌汁、焼きはまぐり、はまぐりフライとボリューム満点!シジミの旨みたっぷりの味噌汁、漁港の風景を眺めながら堪能して。

※内容は2025年7月10日時点の情報です。

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