ぷりぷり&しっとり生きくらげは、岐阜県が生産量で全国トップ!/政木農園

ぎふ畑
飛騨市河合町・政木茂さん、智津子さん

 ミストでひんやり冷えたコンテナの中に並ぶ白いブロック。側面から、しっとりと光沢のあるベロアのような生きくらげが広がる。「あっという間に成長するから、収穫は休みなし」と話す茂さんが手にしたブロックには、マジックでおなじみの大きな耳に似た生きくらげが!

 かつては米と養蚕が中心だったが、時代の変化に合わせ、ほうれん草やサラダ春菊を作るようになった。生きくらげは、椎茸の代わりに珍しいものを作ろうと近くの農家と栽培を始めた。令和5年の統計によると、岐阜県の生きくらげ生産量は全国一位。飛騨市では、乾燥させたきくらげを年に数回、学校給食の献立に取り入れている。また、小学生の収穫体験や中学生の職場体験を受け入れることで、政木さん夫妻のきくらげ栽培は、地元の子どもたちの学びにも一役買っている。

淡いレモン色の「たもぎ茸」は、旨みとコクが特長で別名「出汁きのこ」とも。

 政木農園では、黒い生きくらげのほかに「採れたては本当にきれいに真っ白」だという白きくらげも栽培する。光を当てないように育てるのが難しいが「珍しさで引き合いも多く、今年も出荷予定」とのこと。ゼラチン質が豊富で、かの楊貴妃も愛したという白きくらげ、一度おためしあれ!

 智津子さんおすすめは「生きくらげとサラダ春菊の中華風ナムル」。作り方は簡単で、
①生きくらげを30秒茹でて刻む
②サラダ春菊を洗ってザク切りにする
③ごま油、しょうゆ、白ごま、ニンニクの調味料で和える。

これだけ! 飛騨産直市そやなの試食会で大ヒットし、食材をセットで買う人も多い。生きくらげのぷりぷり食感を楽しめて、夏バテ予防も期待できそう!

▼ここで買えます

飛騨産直市そやな
飛騨市古川町上町1346-1 道の駅アルプ飛騨古川内
営/9:00~17:00(火~16:00)
休/夏季(4月~11月)無休、冬季(12月~3月)水曜
https://www.hida-soyana.com

※内容は2025年7月10日時点の情報です。

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