本巣市木知原・筑間美穂さん、可兒 優さん
根尾川のほとりで養蜂を営む二人の姉妹。セイヨウミツバチの飼育を姉の美穂さんが、はちみつの販売は妹の優さんが担当する。祖父が「美味しいはちみつを食べたい」という一心で始めた養蜂のバトンは、父から母へ、そして二人へつながり2年目を迎えた。

優さんが持っている瓶は、希少な「トチ」のはちみつ。さっぱりした味と芳醇な香りで、紅茶によく合う。採蜜は、山道を車で片道40分走った先の「ザ秘境、みたいな所。子どものころ、おにぎりを持って父のトラックに乗って行くのが楽しみでした」と優さん。

セイヨウミツバチは集団でたくくさん咲く花に向かって飛ぶ。この習性を生かし、れんげ、さくら、トチなど単一の花から蜜を採って単花蜜を作る。いくつかの開花が重なると蜜が混ざり百花蜜になる。「単花蜜かどうか、実際に食べてシビアに判断します。」

はちみつは、毎年同じ花から集めても、気候によって色や味が変わり、まったく同じものはできないという。はちみつに対して妥協しない二人の姿勢は、本巣のゆたかな自然への感謝と喜びそのもの。「はちみつや食を通して、お子さんと一緒に自然とのつながりを楽しんでいただけたら」と話す。


れんげのはちみつ
岐阜県は近代養蜂発祥の地として養蜂がさかん。県花の「れんげ」から採ったはちみつの味になじんでいる人も多いのでは? 近年、れんげの花芽は外来の害虫から大きな被害を受け、はちみつの量も減少。自然環境の変化によって、れんげはちみつが幻の存在になりつつある。



▼ここで買えます
・道の駅 織部の里もとす
・道の駅 パレットピアおおの
・JAぎふ おんさい広場真正等
・チクマ養蜂
直売所本巣市木知原591
☎0581-32-5888
営/10:00~16:00 休/不定休
※内容は2025年7月10日時点の情報です。




