静岡市駿河区用宗・清水漁協 用宗支所
しらすの食べ方と言えば、釜揚げにしたものや、ちりめん干し、たたみいわしなどをイメージする人が多いのでは? それもそのはず、しらすは足が早く、生での流通に向かないため、加工品として出回るのが一般的だ。そんな中、地元ならではの珍しい〝生しらす〟を味わえる場所があるという。用宗の漁港内に建つ小さな海鮮食堂『どんぶりハウス』だ。

漁協が直営するこちらでは、ほかほかご飯に生しらすをたっぷりのせた「生しらす丼」が看板メニュー。船乗りの間では昔から親しまれてきた、シンプルかつ豪快な漁師メシだ。ツヤツヤと透き通った生しらすは、プリッとした歯ごたえとほんのり甘みが持ち味だ。「獲れたてを味わうなら、何と言っても生が一番! 新鮮な生しらすは、臭みが全くないんです。魚嫌いの方でも、食べればきっと〝おいしい〟と感動しますよ」。そう話すのは、漁協職員の杉村さん。

最近では、噂を聞きつけ他県から足を運ぶファンも増えている。生のしらすが味わえるのは、しらすの水揚げがあった漁日のみ。12時過ぎに売り切れてしまうこともあるので気を付けて。潮風を感じながら、冷凍モノとはひと味違うおいしさを味わってみたい。
釜揚げも目の前で
鮮度が命のしらすは、水揚げされたその場でセリにかけられ、すぐに港内の漁協加工場へ。ふるいにかけて選別した後、水洗いや釜揚げを行い、数時間後には『どんぶりハウス』の調理場へ並ぶ。ほどよい塩気とふっくらした身が楽しめる釜揚げしらす丼(800円)やまぐろ漬け&生しらすの用宗丼(1,000円)も人気。







▼ここで食べられます
どんぶりハウス
静岡市駿河区用宗2-18-1
☎054-259-2111 営/11:00~14:00
休/荒天で漁に出ないとき(要確認)※シラス漁禁漁時は木曜定休
※内容は2017年4月10日時点の情報です。