香り高い浜名湖の「のり」をどうぞ!!/青のり

しずおか四季の魚

■主要産地/浜名湖内
■漁獲時期/12~4月
■漁獲方法/養殖

 「のり」と聞くと、おにぎりに巻かれた黒い「のり」(黒のり)を思い浮かべる方が多いと思いますが、浜名湖では、黒のりとはちょっと違う「のり」が採れるんです。今回は、浜名湖で養殖される「のり」をご紹介します。

 浜名湖の「のり」は青のりと呼ばれ、正式な名前はヒトエグサといいます。黒のりとの大きな違いは鮮やかな緑色で、「青のり」という呼び名はこの色から来ています。また、加熱すると、ほのかな磯の香りを感じます。この青のり、実はスーパー等でもよく売られている「海苔のつくだ煮」の材料として利用されており、皆さんも日頃からよく食べている食材です。しかし、県内の生産地である浜名湖周辺では、「混ぜのり」「生のり」と呼ばれる、青のりの特徴をより楽しめる形でも販売されています。

 「混ぜのり」は、浜名湖の青のりと、他県産の黒のりを混ぜ合わせ、板状にして干したものです。緑色をした青のりを混ぜることで、黒のりの色に緑色が混じり、青のり特有の磯の香りも感じることができる、風味豊かな板のりになります。おにぎりや海苔巻きに使っても美味しいですが、ちぎって味噌汁に入れるのもおすすめです。「生のり」は、加工していない生の状態で販売されており、お吸い物、酢の物など、様々な料理にそのまま入れて使えます。青のり100%なので、生のりを使った料理では、鮮やかな緑色を目でも楽しむことができます。細かくカットされているので、調理の際も手間いらずです。青のりにはナトリウムやカルシウム等のミネラル分が豊富に含まれているので、体の調子を整える効果も期待できます。

 青のりは毎年12月ごろから収穫され、「混ぜのり」や「生のり」が地元の水産物店などで販売されます。冬の浜名湖をぜひ訪れていただき、青のりの色や香りを楽しんでください!

その1:いろいろな色の海藻を楽しもう!
 日本人は、いろいろな海藻を食用として利用しています。海藻は、体に持っている色素の違いで「緑藻」「紅藻」「褐藻」に分けられ、浜名湖の青のり(ヒトエグサ)や、伊豆の松崎などで採れるスジアオノリは緑藻の仲間です。また、寒天の材料であるテングサの仲間や、みそ汁に入れるフノリは紅藻の仲間です。褐藻の仲間では県内各地で養殖されるワカメ、沼津などで採れるヒジキがよく知られています。

テングサ

その2:「青のり」と呼ばれる海藻のいろいろ
 「青のり」という名前は地方名で、浜名湖周辺では「青のり」と言えばヒトエグサのことですが、伊豆の松崎などで「青のり」と呼ばれるのはスジアオノリです。形は細長くて、そのまま干したものを天ぷらにしたり、細かくしてご飯にふりかけたりします。お好み焼きなどにトッピングする粉末も「青のり」と呼ばれますが、こちらはアオサという仲間の海藻から作られています。大きな葉状に成長する海藻で、乾燥したものを砕いて使われています。

アオサ

※内容は2023年1月10日時点の情報です。

静岡県経済産業部水産・海洋局水産振興課
静岡市葵区追手町9-6 ☎054-221-2744


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