今までなかった、この食感!未知なる小麦で、町おこし/桑名もち小麦協議会

みえ畑
桑名市・代表 保田与志彦さん

 まばゆい晴天の中、色とりどりに装うかかしたち。黄金色の畑を眺めると、すくっとのび立つ小麦の稲穂がそよそよと風に揺らぐ。もち小麦は、1995年に農林水産省の研究機関が開発した品種。モチ性のでんぷんを含んでおり、小麦なのにまるでモチのような食感が特徴だ! 

収穫を待つもち小麦の稲穂。普通の小麦より少し淡い色が特徴。

 卸業・保田商店を営む保田さんはもち小麦の新しさ・面白さに着目し、2009年、生産者・製造業者を合わせた3者でもち小麦プロジェクトを発足。その後、県・市・商工会・JAも交えて2017年に協議会を設立した。市民講座や県外のイベント開催をはじめ、例年、12月の種まきからかかしづくり、6月の収穫まで行う一連のイベントにも多くの家族連れが集まる。

 今では主に2軒の生産者によって約10トンも栽培されているもち小麦。東京銀座のパン屋や有名ラーメン店をはじめ、県外そして世界へと着実にすそ野を広げている。「小麦は欧米中心だけれど、もち小麦は日本にしかない。全国に広がりつつあるもち小麦だが、ブランド力をつけて『桑名』を元気にしていけたら」卸業だけでなくカフェや民泊も運営、バイタリティあふれる保田さんの挑戦は続く。

6月に行われた収穫イベント。みんなで育てたもち小麦がとれたよ!

 MuGicafeでは、もち小麦粉などの素材や、もち小麦を使ったメニューが揃っている。パンケーキやワッフル、パニーニの他、うどん、パスタ麺を使った「じゃーじゃー麺」も人気だ。カフェ&ホテル「ムギノワ」にあるムギノワカフェでも、もち小麦のパスタランチが自慢の一品。もっちり、サクサク、つるつると、調理法によって食感が多彩に変化するおもしろさ。お子さんやお年寄りにも大人気のもち小麦、ぜひ一度食べてみて。

▼ここで買えます・食べられます

・MuGicafe
 桑名市京町42 ☎070-5335-9871 営/11:00~17:00 休/火曜

・ホトリノカフェ ムギノワカフェ
 桑名市片町38番地 ☎090-2925-9871 営/11:00~17:00 休/火曜

※内容は2025年7月10日時点の情報です。

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