串原の大地と生命が育む、自然の恵みを未来につなぐ/てらぼら農園

ぎふ畑
恵那市串原・桝本草平さん、知里さん、麦くん(10)、蛍くん(7)、和来くん(1)

 恵那の山あいで四百年続く古民家に暮らす桝本さんファミリー。山すその急坂を息を切らして上ると、家の窓から5人の笑顔が見えた。三兄弟は、朝採れのみずみずしいピーマンをぱりぱりとかじり、清らかな水が流れる畑の用水路では小さな生き物を慣れた様子で探す。自然のなかでのびのびと育っているのが分かる。

 草平さんの故郷、串原にUターン移住したのは5年前。「移住先を探していたら、たまたま実家近くに古民家があると聞いて」と話す。農園名は、この古民家が「天良洞」と屋号で呼ばれていたことから「てらぼら」と名づけた。とんぼが飛び交う田んぼには、稲穂が実り淡い黄色に色づいている。ミネアサヒという米で、愛知県の山間部でよく作られていて「小粒で甘みが強く、お弁当やおにぎりに合います」愛知県山間部と隣りあう串原ならでは。

1日1組限定「てらぼらの森キャンプ場」の広いウッドデッキは3人の遊び場!

 てらぼら農園は土づくりを大事にする。地元の串原養豚から豚のフンを分けてもらい「豚ぷん」にして使う。〝自然の恵みを未来につなぐ〟という思いから「僕らは自然が野菜や米を作るのを手助けするだけ。そのままの自然を味わってもらえるとうれしいです」。

てらぼら農園では、農薬や化学肥料を使わず多品種の野菜を栽培し、加工品も幅広く手がける。「金時しょうが」で作る香り高いジンジャーシロップや伝統野菜の「あじめこしょう」と恵那市笠置産のゆずを使ったゆずこしょうなど地元食材にこだわって作る。自宅奥の森に作ったキャンプ場は1日1組限定の予約制。「キャンプは秋からがベストシーズン。大自然を楽しみに来てください!」

▼ここで買えます

・オンラインショップ てらぼら農園 https://teraboranoen.wixsite.com/website
・たべとるマルシェ
(不定期出店)  毎月第3土曜、恵那市中央図書館で開催

※内容は2025年10月10日時点の情報です。

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