桑名市多度町・蛭川奨さん
「祖父の代よりも前からタケノコをとっていたんじゃないかな」自身も小学生の頃からお手伝いをしていたという、ひるのこの蛭川さん。実は桑名市、三重県産のタケノコの9割を占める産地だ。桑名の竹林は粘土質のところが多く、甘くてやわらかいタケノコが育ちやすいのも特長だという。

ひるのこでは2月下旬から6月頃にかけて孟宗竹や破竹といったタケノコを収穫、出荷している。蛭川さんが大切にしているのは何より「鮮度」だ。早いときは朝の5時から山に入り、タケノコを掘る。一人で1日300キロ掘ることも!帰宅後、選別して出荷の準備だ。そして発送、早ければ収穫翌日AMにはお客様にお届けというスピード感!鮮度抜群だから、炊き込みご飯や天ぷら、みそ汁はもちろん、ゆでてあく抜きしたタケノコを刺身にしても美味しく食べられる。

そんな蛭川さんが思い描く未来とは?「できれば桑名のタケノコを海外の人にも食べてもらいたい。販路を世界に広げられたら」GFP農林水産物・食品輸出プロジェクトを使って桑名のタケノコを世界に。今、夢は大きく、スクスクと成長しているところだ。

見いつけた!
取材に訪れた3月中旬、タケノコはまだまだ土の中。竹やぶをすり足で歩きながらタケノコの居場所を見つけ出すのは一苦労だ。探し歩いてようやく発見!ほんの少し顔を出した芽のまわりを丁寧に掘り進め、収穫できる大きさかどうか見極める。この時期にとれたものは「白タケノコ」と呼ばれるそうだ。おすすめの食べ方はやっぱり炊き込みご飯!



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※内容は2025年4月10日時点の情報です。