大垣市綾野・佐竹脩さん、桺瀬美穂さん、桺瀬勝俊さん、河田晃さん
新幹線が行き交うのが見える大垣市の広い田んぼ一面に、稲の小さな白い花が咲く。同じ市内でも稲刈りが終わったところもあるが「うちで作っているお米は、ハツシモといって、霜が降りる頃から稲刈りをする晩稲(おくて)の品種です」と代表の桺瀬美穂さん。祖父の代から50年以上続くライスセンターの2代目だ。

高校を卒業してから別の仕事につき「農繁期に手伝っていましたが、父の病気をきっかけに米農家一本で」と決めた。スタッフ4名で自社の広大な田んぼを管理するほか、近辺の農家から持ち込まれた籾を玄米にする作業も引き受ける。大型の機械なら一度に大量の作業ができるが「うちは小さめの機械で1軒ずつ。皆さん、自分で丹精込めて作ったお米を食べたいと思うから。」

美穂さんは、お米のランクを決める「農産物検査員」としての顔も持つ。綾里で作られた米を自分の目で見定めて「安全でおいしいお米を待つ人たちに届けたい。お金を出して買うのに、お米の名前も知らんまま食べている人も多い」と話す。「食べたものが命を作る」ことを作り手も食べる人も大切にしてほしいと願う。

新米食べてね
柳瀬ライスセンターが作るお米は、岐阜県を代表する「ハツシモ」で、9月下旬から刈り取りが始まり、一般的な時期よりひと月早い。「炊飯器で炊くときは水を少し多めに入れるのがおすすめ」と美穂さん。地元・綾里と亡父の名に由来するオリジナルブランド「あやさとの秋」を広めて「水の都大垣で作った、安全でおいしいお米を皆さんに食べてもらいたい」とニッコリ!


▼ここで買えます
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・株式会社柳瀬ライスセンター 大垣市綾野3-177-1 ☎0584-92-0046
※内容は2024年10月10日時点の情報です。