故郷を離れて生産者の道へ。こだわり野菜を美し国の食卓へ/めがでる農園

みえ畑
津市久居・竹村量子さん 優希くん(17)

 奈良県に在住中、勤務先の飲食店で感じた違和感が竹村さんを突き動かした。地産地消を謳う店にいながら、消費者の多くは海外からの旅行者。生産と消費のバランスが崩れている―そんな危機感を持った。

三重県生まれの野菜、アレッタ。うま味とビタミンがたっぷり

 また、職場で初めて食べた有機野菜も竹村さんの背中を押した。「すごく美味しくて、衝撃でした」次第に自身も生産者として食を支えていきたいと思うように。三重県の豊かな自然に惹かれていたこともあり、三重で農業を!と移住を決意。

 大苦戦の1年目を経て、間もなく就農3年目。地元の栄養豊富な豚糞堆肥を中心に土づくりを行い、農薬や化学肥料は使わない。かつて食べた感動の味を求めて、試行錯誤の毎日だ。

 土や気候の特徴を観察しながら、現在はカリフラワーや赤たまねぎ、イタリア野菜のチーマ・ディ・ラーパなど、多品種を育てている。飲食店で働いた経験から調理後をイメージできるのが竹村さんの強み。

 畑によく足を運んでくれるという息子の優希君は高校3年生。黙々と土と向き合う楽しさに目覚め、卒業後は本格的に農業を学ぶ予定だとか。「私はその間にもっと収量を上げるのが目標かな」と笑顔を覗かせた。

移住してからずっと周囲の人の温かさを感じているという竹村さん。「よそ者ですがおおらかに接してもらってありがたいですね」。産直市場に納品の際も「次はこれ作り!売れるで!」と同世代のパートさんからアドバイスをもらうことも。優希君は津の名物うなぎが大のお気に入り。ご縁と食に恵まれたこの地はふたりの第二の故郷になりつつある。

▼ここで買えます

・農家の産直市場  みのり久居店
津市戸木町7104-1
☎059-255-8310 営/9:00~17:00
•アピタ松阪三雲店  わくわく広場
松阪市市場庄町1266-1
☎090-8168-0847 営/10:00~21:00

※内容は2026年4月10日時点の情報です。

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