わさび栽培発祥の地「有東木」20代夫婦が継ぐ400年の歴史/ヤマヨ葵農園

しず畑
静岡市葵区・宮原紳さん、優さん、さっちゃん(2)、国吉さん(じーじ)、京子さん(ばーば)

400年以上の歴史を誇るわさび栽培発祥の地、静岡市葵区有東木。この歴史ある産地を守るのは、ヤマヨ葵農園13代目の宮原紳さん(27)だ。24歳で家業のわさび農家となり、父の国吉さんとともに栽培に取り組む。山の清らかな湧水を使い、農薬や肥料に頼らない高品質のわさびを育てている。

 県内で最も標高が高いわさび田は、約1000mの場所にある。「山奥なので、道路がなかった祖父の時代は、山小屋に泊まりながら仕事をしたそうです」と紳さん。代々守り続けるその場所は、水温が安定しているため生育がよく、最高品質のわさびが育つという。

 じつは妻の優さんもわさび農家出身。伊豆にある祖父母のわさび田が荒れ果てるのを見て、「力になりたい」と静岡県立農林大学校(現・静岡立農林環境専門職大学)へ進学。その1年後輩が紳さんだった。結婚を機に伊豆のわさび田は優さんの両親に任せ、2年前に夫婦で有東木へ移住した。

 20代ながら、2人ともわさびのプロフェッショナルという頼もしい存在。今は、父の代で軌道に乗った有東木産わさびのブランドを守りながら、ウェブを活用した新たな戦略で魅力を発信している。若き夫婦は、高齢化が進むわさびの里の希望の星なのだ。

わさびといえば鼻にツーンとくる刺激。スタッフも涙目になりながら試食させていただいたが、紳さんがとっておきの食べ方を教えてくれた。「食べるときに鼻から息を吸って、口から吐くとツンとこないです」とのこと。実践してみるとあら不思議。自然の辛みの中に引き立つ香りと甘みをより感じることができた。わさびは大根と同じで先のほうが辛く、上部はより甘さを感じやすい。おろしたては香りも濃く、早めに食べるのがおすすめ。辛みはおろして3分がピークだそうだ。さっちゃんのわさびデビューは何年後になるかな?

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ヤマヨ葵農園
商品情報はInstagramから

※内容は2026年7月10日時点の情報です。

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