樹齢100年の梅とともに。命めぐる挑戦と実りの畑/はっぴぃ農園

ぎふ畑
岐阜市上川手・林 知宏さん

 林さんが手に持つのは、樹齢100年になる梅の木に実った南高梅。20本ほどの木は、祖母の代から農薬や肥料、剪定といった人の手を加えず育てている。「夕方になると、梅の木を目指して鳥が集まります。木の根元にはカエルやクモ。さまざまな生き物が畑の害虫を食べて、梅の実や野菜を守ってくれています」と林さん。まるで畑全体がひとつの生態系のようだ。

収穫した梅は冷凍して販売され、シロップや梅干しなどにして楽しめる。

 林さんは、竹炭や落ち葉など身近な自然の恵みを活用した、循環型農法を活用している。生き物の自然のサイクルと地下80mからくみ上げた井戸水のほかには何も使わない。「自分や家族が安心して食べられるものを作りたい。だから農薬は使いません。」

 林さんは、海外の農法を見聞きしては、常に新しい農法や品種を取り入れている。畑には紫色のエンドウマメ、白いニンジン、赤大豆などあまり見かけない野菜も。「世界中の農業を学んでヒントを得ています。人のマネはおもしろくないし、自分が進化して自分でやるしかない」ときっぱり。

 本格的に農業を始めてからわずか2年。林さんは、あふれる好奇心と行動力で自らの農業スタイルを見つけていく。その眼差しは探検家のようだ。

はっぴぃ農園の畑には自然の力を生かしたユニークな仕掛けがいっぱい。土に挿した木の枝は、害虫の天敵となるクモが巣を張りやすくするため。アルミホイルはウリハムシ対策だ。抗菌作用にすぐれた竹炭チップは、林さんのお手製。写真左下は、土に溶岩石や炭、枯れ葉などで山の自然を再現している。雨水がここを通過するとミネラルを多く含み、畑に注ぎこむのだという。

ここで買えます

・はっぴぃ農園 直売店(こちら→https://reitoume.base.shop
・たべるとくらすと店(ネットショップ→https://taberutokurasuto.com
・自然食品 コスモスふぁーむ(岐阜市)
・自然食品 和楽(一宮市)
・ビー・カンパニー(梅ジャム販売・岐阜市)

※内容は2026年7月10日時点の情報です。

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