第1時限/「食育」ってなあに?

小川先生の食育の学校

食育は子育ての基礎。まずは「楽しく食べる」から

 子育ての目的は、子どもの脳を育てる「知育」、心を育てる「徳育」、身体を育てる「体育」だと言われています。では「食育」と聞いて、何をイメージしますか? 言葉の響きから、「知育・徳育・体育」に次ぐ、第4の教育であるとか、食についての教育と捉えられがちです。でも、それは必ずしも正しくはありません。食は生涯にわたって生活の基本となるものであり、食育とは、食を営む力を身につけ、「食を楽しめる子ども」を育てる取り組みのこと。知育・徳育・体育のいずれにもつながり、それらの基礎をなすものなのです。

 食育の大切さは感じていても、何をすればよいか分からない、というママも多いでしょう。そこで幼児期の具体的な目標を、左ページの7つにまとめてみました。詳しくはこの『食育の学校』で次回以降ご紹介していきますので、できるところから取り組んでいきましょう。ただし「絶対にダメ」「こうしなくちゃ」と、頑張りすぎたり、必要以上に悩んだりしないこと。時には、出来あいのお惣菜でもOKです。お箸が上手に持てなくても、最初は好き嫌いがあっても大丈夫。だけど、子どもにとって食事が「寂しい」「退屈」「怒られながらするもの」になってはいけない。だからまず始めてほしいのは、子どもと一緒に楽しく食べること。食=楽しいと感じられてこそ、その先の食育がスムーズに進められます。まずは、家族みんなで食卓を囲み、笑顔でご飯を食べること。これが食育の第一歩です。

幼児期の食育・7つの目標

 幼児期の食育の7つの目標は、楽しく食べることにつながっています。この7つの姿を実現することで、楽しく食べる子どもになります。そして、楽しく食べることが、子どもの知的教育(知育)・道徳教育(徳育)・身体教育(体育)の基礎になっているのです。

東海エリアで「食育の第一人者」と言えばこの人。各地で「食育」の講演を行い、園の先生方&ママ達の相談にのっている。「五感イキイキ! 心と体を育てる食育」(新日本出版)など、著書多数。名古屋短期大学保育科教授で、ご専門は小児栄養。名古屋短期大学桜花学園大学附属幼稚園の園長を兼務。

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