愛西市早尾町・中野悦宏さん
穴が開いて見通しがよいことから、縁起のよい食材として知られれ、おせち料理に欠かせないレンコン。全国有数のレンコン産地・愛西市で、4代に渡ってレンコン栽培を受け継ぐのが『レンコン兄弟』だ。写真の兄、悦宏さんがメインの栽培や収穫を担当し、弟さんはマルシェ出店や収穫体験の受付といった裏方のサポート業務を担う。

悦宏さんにレンコン田へ案内してもらうと、葉は枯れ、一面泥が広がるばかり。一体どこにレンコンが? 「土から少し芽が出ているのが分かりますか? その下にレンコンが伸びて埋まっているんです。ショベルカーで表面の土を掻き出し、鍬(くわ)と手で掘っていきます」。傷つけないように一本一本、手作業で鍬掘りするのが愛西市の伝統。全国的には水圧で掘り出す水堀りが主流だが、土をつけたまま収穫することで、採れたての鮮度が保つことができる。その分、重労働だが「おいしい状態で届けたい」という思いからだ。


収穫は夏の終わりに始まり、秋冬に向けて身がしっかりと締まってくる。甘みが強く、もっちりしたおいしさが自慢だ。「薄切りをチップスに、はさみ焼きに、すりおろしをハンバーグに混ぜてと、いろいろな料理で楽しんでください」。
レンコン掘り体験
レンコンで地域を盛り上げたいとの思いから、週末を中心に収穫体験(大人3000円、小人2000円、幼児無料)を実施。芽の目印を頼りに、土の中のレンコンを掘り当てるのは、まるで宝探しのよう! レンコン収穫専用の道具を使いながら、長~く伸びたレンコン、傷つけずに収穫できるかな?




▼ここで買えます・食べられます
道の駅 立田ふれあいの里
愛西市森川町井桁西27
☎0567-23-1011
営/9:00~17:00 休/木曜
※2025年春リニューアル(テナント店舗は休業)
※内容は2025年1月10日時点の情報です。