四日市市北小松町・アーチフーズ株式会社 代表
ひのなを主に販売している会社に約6年勤めていた広美さんが、アーチ・フーズを立ち上げたのは約5年前のことだ。前職の会社が閉業することとなった5月、畑ですくすく育つひのなを前に「どうしよう…」と困った農家さんから相談されたのがきっかけ。そこから仕入れ交渉に奔走し、無事その春のひのなをすべて卸したという。


ひのなのシーズンは5~6月と11~12月。アーチ・フーズでは冬のひのなの栽培を手掛けている。ひのな農家の高齢化が進んでいるのを目の当たりにした広美さん。「何とかできないか」と栽培方法を教えてもらい、3年前から始めたのだそう。週に2回収穫し、自宅に移動して折れた葉などを取り除き、塩漬け処理する。約1日半おき、取り出して洗ったら桶にいれ、伊賀や名張、津へ出荷する。


小さい頃からひのなが大好きだという広美さん。「ひのなを栽培していると、まるで子どもを育てているような気持ちになるんです。ひのなは、食卓を喜ばせるものだと思っています。たくさんの方に楽しんでいただきたいですね」広美さんは弾ける笑顔でそう語ってくれた。
ザ・シンプル!
広美さんおすすめのひのなの食べ方は、とてもシンプル。「1本漬のひのなを輪切りにし、すりごまと少しのうまみ調味料を振る。お好みでしょうゆをかけて。白いご飯にとてもよく合うんですよ!」。ひのな漬は、ご進物用にも使われる1本まるごとのほか、家庭用で人気のきざみも販売されている。素朴な味わいがどこか郷愁を誘う、三重の伝統野菜を味わってみてください。


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ファーマーズマーケット四季菜(四日市市内の店舗)
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※内容は2025年1月10日時点の情報です。