恵那市山岡町・佐々木将太さん、麻莉奈さん、怜ちゃん(4)、叶和ちゃん(1)
山岡町の冬は雪が少なく、朝晩は冷え込んで日中は晴れ間が広がる。この気候が寒天づくりにぴったりだという。「岐阜の細寒天づくりは今年100周年。天草と水だけで作り、糸のように細いのが特徴です。冬は朝5時から氷点下の寒さの下、外で寒天を棚に広げて凍らせます」と佐々木さん。昨年4月までドイツで手作業工具のバイヤーをしていた。


多くの経営者から自社製品の強みや他社との差を聞くうちに「うちの細寒天はどうなのかな?と。調べてみると、細寒天は地域の特産品として魅力いっぱいなのに、山岡の生産者は年々減って消え入りそうな状況だった」と分かった。多くの人に山岡の細寒天を広めようと実家を継ぐことを決意。家族や同僚は驚きつつも応援してくれ、4代目として本格的に寒天づくりを始めた。老舗和菓子店への提供と併せて、家庭向けの新商品にもチャレンジしていく。



寒天は、水溶性の食物繊維がたっぷりで糖質・カロリーほぼゼロのヘルシー食材。サラダやみそ汁にそのまま入れたり白米に混ぜて炊いたりと、料理のジャンルを問わず手軽に活用できるのもウリ。「娘たちは細寒天が大好き。麺のようなチュルチュル感が良いみたい。楽しそうに食べていますよ。」

チョー満足!
山岡で生産する細寒天の量は全国8割を誇る。最近は、海水温の上昇や黒潮の変化で「日本沿岸の天草が熱帯魚に食べられてしまう」のだそう。希少な天草を使った山サ寒天産業イチオシの「寒天ヌードル」は鯛と利尻昆布のだしが効いた塩スープを飲み干しても1食たったの48kcal!。美味しくてお腹すっきりのチョー満足な一品だ。


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※内容は2025年1月10日時点の情報です。