掛川市大野・たこ満自社農園 槻木鈴香さん(左)と栗園スタッフの方々
秋のスイーツ、モンブラン。その原料となる栗の栽培に挑む菓子メーカーがある。県内で菓子店をチェーン展開する「たこ満」だ。掛川は栗の名産地として知られてきたが、高齢化や後継者不足で栗の生産者が減少。「地域の宝を残したい」と廃業を検討していた栗園を同社が3年前に引き継いだ。

自社農園「くりくり園」は、急峻な斜面を登った山の中にある。広大な敷地に400本以上も植わっていて、大きく広がる枝葉や太い幹からは栗園の歴史を感じる。剪定は最も骨の折れる仕事の一つ。「木が大きいから2人がかりで1日2~3本しかできない」と園を管理する小楠信男さんらは汗をぬぐう。さらに広大な敷地の草刈りも重要。草が5センチ伸びるだけで、栗が隠れて拾えなくなるという。


取材中、背後でドスンという音が。栗の実がイガからはじけて地面に落ちた音だった。栗はいつどこへ落ちてくるか分からない。イガごと落ちてくることもあり、命中すると肩に刺さるそうだ。痛い!そのため暑い日も長袖と帽子は欠かせない。収穫は天候に関わらず毎朝行われ、その日のうちに出荷される。たくさんの人たちの努力があって完成するモンブラン。感謝を込めてじっくり味わいたい。





掛川栗で
掛川産の栗をふんだんに使った「掛川栗のモンブラン みのり」は、昨シーズン1万個以上も売れた秋の大人気スイーツ。モンブランペースト ・ 1 年間蜜漬けした栗には くりくり園の栗を含む国産の栗がふんだんに使われている。今年から製菓材料への加工も県内業者が手がけるように。栽培から加工、製造までMade in Shizuokaのモンブラン。いつもがんばる自分へのごほうびスイーツとしていかが。

写真右:掛川栗のモンブラン みのり 1個700円(税込)

▼こで買えます
たこまん各店舗、オンラインショプ(店舗受け取り)
https://www.takoman.co.jp
※内容は2024年10月10日時点の情報です。