廃棄食品から生まれた卵!?渥美半島をエコガーデンシティへ/OASIS FARM

あいち畑
田原市ほか・(株)渥美フーズ 代表 渡会一仁さん

 「オアシスファーム」の鶏舎が建つのは、海にもほど近い、渥美半島の付け根。代表の渡会さんが鶏舎の扉を開けると、鶏たちが屋外へと元気よく飛び出した。果物の皮や草をつついたり、散歩したりと、なんとも自由だ。「カットフルーツにする際に出た皮や、焼き損じのパンなど、食品廃棄物をエサにしています。畜産業はエサ代が6割と言われますが、うちではタダで手に入る」。ファームの母体は、東三河を中心にこだわりの食品スーパーを展開する渥美フーズ。大量に出る食品廃棄物を有効活用しようと、2年前に鶏の飼育を始めた。おいしいエサを食べ、平飼いで育つ鶏は、現在800羽。生み落とされた卵は「めぐるたまご」として販売する。家畜のフンは、栄養たっぷりの堆肥として自社の果樹園にまき、レモン、いちじく、梅などの木をオーガニックで育てている。

 今年からは牛の飼育も始めた。短角牛と呼ばれる食肉用品種で、耕作放棄地を利用した牧場で放し飼いする。「渥美半島をエコガーデンシティにするべく、さまざまな活動に取り組んでいます。今後は牧場を増やし、豚の放牧も始めようと準備中」。ファームの進化は、まだまだ止まらない!

「おやつだよー!」渡会さんが林に向かって呼びかけると、木々の向こうから、牛たちがゆっくり下りてきた。牛舎の建物はなく、林を含む耕作放棄地をそのまま放牧場として活用している。おやつとして与えたのは、豆腐づくりで出るおから。おからにはチモシーという牧草のタネが混ぜてあり、フンが地面に落ちて牧草が生え、それが再び牛たちのエサになる。

▼こで買えます・食べられます

「めぐるたまご」6個646円

・フードオアシスあつみ 福江店・田原店(田原市)、宿店(豊川市)、山田店(豊橋市)
・ビオ・あつみ エピスリー豊橋(豊橋市)
・あつみ食堂(豊橋市)
https://bioatsumi.official.ec

※内容は2024年10月10日時点の情報です。

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