静岡市駿河区・四ツ田和也さん
静岡インターの近くにある農園ナランハは、サッカークラブ「静岡シティFC」の代表、四ツ田和也さんが営む。四ツ田さんは元サッカー選手。「スポーツをする上で食は大切」と食育に着目し、4年前に100年続く祖母の畑を引き継いだ。

幼いころから畑の手伝いはしてきたが、本格的な農業は初めて。近くの有機農家などから教わりながら、試行錯誤で多品目の野菜を作ってきた。無農薬・露地栽培の昔ながらの畑は天候に左右されやすく収穫は安定しないが、子どもたちに食の大切さを授ける場となっている。

サッカーチームの子どもたちは収穫を体験するだけでなく、間引きや施肥、資材の片付けなど栽培の過程も経験する。今年の夏も小中学生選手たちが畑でも大活躍。「長期休みは家で引きこもりがちですが、仲間と畑にいた方がいい。みんな楽しそうにやってくれています。自分たちで作った野菜なら食べられるという子もいるので、作物に触れる機会を増やして、とれたての喜びを味わってもらいたい」と四ツ田さん。近隣の園児や小学生が体験に来ることもある。
ナランハとはスペイン語でオレンジ。今日もナランハの畑には子どもたちの明るい笑顔が咲いている。


山梨にも
静岡市の記録的な酷暑の影響で、今年の畑は大打撃を受けた。いつもなら収穫期を迎えるパプリカも、暑い暑いという声が聞こえそうな状態に…。一方、ナランハは山梨の果樹畑も管理していてそちらは順調の様子。チームスタッフの実家の畑を引き継いだもので、週2、3回のペースで山梨から直送される。1年を通して桃やぶどう、さくらんぼ、キウイ、プラム、バナナが収穫できる。この時期の目玉はシャインマスカット!ナランハの作物は、マルシェのイベントやサブスクで購入できる。


▼こで買えます
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※内容は2024年10月10日時点の情報です。