■主要産地/舞阪、吉田、福田、用宗等
■漁獲時期/4~6月、9~11月頃
■漁獲方法/船曳網
「しらす」とは、イワシ類やウナギ、アユなどの無色透明な稚魚を総称した呼び名ですが、一般的に「しらす」として販売されているものはカタクチイワシとマイワシの稚魚のことです。静岡県は、漁業生産量、加工品生産量、消費量すべてが全国上位にランクされ、典型的なしらすの地産地消県です。

静岡県では、1月中旬から3月下旬までの禁漁期間を除いて沿岸域で獲れますが、旬は主に初夏と秋です。しらすは、鮮度のいいものは「生」で食すことができるほか、釜茹でにした「釜揚げしらす」、それを干した「しらす干し」、しらす干しをさらに乾燥させた「ちりめん」、生しらすを板のり状に薄く延ばして乾燥させた「たたみいわし」といった加工品が有名です。静岡県ではスーパーや居酒屋などでも生しらすや釜揚げしらすを目にする機会が多いかと思いますが、県内の漁協直営食堂や直売所でも新鮮な生しらすや釜揚げしらすを食べたり購入したりできます。鮮度のいい生しらすは身がまっすぐに張っていて、しっかりとした弾力が感じられます。そして、できたての釜揚げしらすはふっくらとしていて、塩味の中にも甘さを感じることができます。

しらすは骨も含めて丸ごと食べられるのでカルシウムが豊富であり、100gあたりに含まれるカルシウム量で比較すると、サーモンの25倍以上になります。成長期のお子様や高齢者の方々の健康維持にも有益な食材と考えられます。また、眼の疲れの回復に効果があると言われているビタミンAも豊富に含まれています。


その1:静岡県のしらす漁獲量は?
平成26年のしらす漁獲量は兵庫県に次ぐ全国第2位と静岡県は全国屈指の産地です。なお、しらす干しの生産量は静岡県が全国1位です。


その2:しらすの見分け方
静岡県内で獲れるしらすには、カタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシの3種類あり、スーパーなどでは混ざった状態で販売されています。主に形や色素で見分けられます。

・現在シラスのほとんどはカタクチイワシの子供です。
・頭が丸く下あごが上あごより後ろにある。

・特に春先を中心に見られます。
・頭が角張っていて、下あごが上あごより前にある。

・シラス全体に占める割合は1%未満です。
・鼻先が三角形でとがっている。
・頭部に色素胞がない。
さらに詳しい見分け方については、水産技術研究所のウェブページ「水技研らいぶらりぃ」で検索してみてください。
シラスの見分け方
※内容は2017年4月10日時点の情報です。
静岡県経済産業部水産・海洋局水産振興課
静岡市葵区追手町9-6 ☎054-221-2744